こんにちは、コン(@pippi_kon)です。
先日、自宅でメインで使用しているパソコンのモニターを4Kに買い替えました。
4Kにしてメリットはあったのですが、メリットを上回るデメリットがあったので、同じ失敗をしないように書き残しておきます。
- 4Kモニターの購入をご検討中の方
- パソコンモニタを4Kにすることに興味がある方
- 4Kモニターに変えてからゲームがカクカクしてお困りの方
今まで使っていたモニター
まずはじめに、私が今まで使用していたモニターをご紹介します。
こちらのiiyama製32インチフルハイビジョンのモニターを使用していました。
「とりあえず画面を大きくしたい」という安易な理由からこのモニターを選んだわけですが、32インチという画面サイズに対して解像度が低く(1920×1080)、画質の粗さが気になっていました。
特にブラウザの文字の見え方にすごくストレスを感じていました。
文字がにじむというか、ぼやけた感じに見えてたんですよね。
距離を離して見る分には問題なかったのですが、パソコンモニターなのでどうしても顔との距離は近くなってしまいます。
ほら、テレビを至近距離で見るとあんまり綺麗じゃないでしょ?それと同じです。
買い替えたモニター
今回買い替えたモニターはこちらです。
Philips製の32インチ4Kのモニターです。
画面の大きさは今まで使っていたiiyamaのモニターぐらいがよかったので32インチを選択。
解像度はWQHD(2560×1440)か4K(3840×2160)で迷ったんですけど、大は小を兼ねるという思いで4Kを選択しました。
価格.comで、値段が安く、かつ、ブランド力のあるモニターを探した結果、これになりました。
4Kにして良かったこと(メリット)
画質が格段に向上
以前使用していたiiyama製32インチフルHDのモニターよりも、解像度が4Kになったことで画質が格段に上がりました。
ストレスだったブラウザの文字はぼやけがなくなってシャープになり、ネットサーフィン中に文字の解像度が気になることは無くなりました。
ただ、アプリなどをフルHD相当の画質にして拡大表示すると、フルHDのモニターのときよりも画質は下がります。
Windowsのアップスケーリング機能による影響と思われます。
作業効率向上
モニターのサイズは変わっていませんが、モニターの解像度が上がったことで画面が広くなりました。
画面が広くなったことでウインドウをいくつも横に並べることができ、作業が捗るように!
ただ、その分文字が小さくなりますが。
これ、どういうことかと言いますと。
カメラのズーム機能を想像してください。
今までのiiyama製フルHDモニターはカメラをズームして見てた感じです。
ズームにすると画質ちょっと荒れちゃいますよね?それと同じ感覚です。
Philips製4Kモニターはズームを解除して引きの状態で見てる感じです。
ズームが解除されたことで視界が広がります。
その代わり、拡大されてたものが縮小されるわけなので見える景色も小さくなりますよね。
具体的な数字で言いますと。
変更前の解像度はフルHD(1920×1080)。
変更後の解像度は4K(3840×2160)。
解像度が以前の4倍になりました!
新しい4Kモニターでは、以前のモニター画面を4枚同時に表示できるってことですね。
4Kにして失敗したこと(デメリット)
画質が上がり、気になっていた文字のぼやけもなくなって満足していたのですが、思わぬ弊害を受けてしまいました。
それがパソコンゲームの処理劣化(カクツキ)です。
私は趣味でパソコン上でドラゴンクエスト10やファイナルファンタジー14をプレイしています。
今までのモニターを使用していたときは、特に問題なくプレイできていましたが、4Kモニターに買い替えてから動作がカクカクするのです。
いわゆる「ラグ」とは違う感じで、コマ送りというか、表示速度が足りてない感じ。
例えるならそう…パラパラ漫画的な?w
ネットで色々情報を調べたところ、パソコンのスペック不足が原因でした。
ゲーム画面は以前よりも鮮明になってて非常に綺麗なのですが、動作がカク付くのは致命的でした。
4Kに対応できていないパソコンスペックだった
当時の私のパソコンのスペックは以下のとおりです。
OS | Windows 7 Home Premium 64ビット |
---|---|
メモリ | 8GB |
CPU | Intel Corei7-4790 3.60GHz(8CPU) |
グラボ | GeForce GTX 760 |
当該マシン発売当初(2013年くらい?)はなかなかのスペックだったと思うのですが、今(2018年)だともうナニコレっていうぐらいのスペックの低さですよね。
特にグラボは、グラボ比較一覧が掲載されているサイトで既にリストにすら掲載されないという事態。
今回はこのグラボのスペック不足によってゲームがカクつくことになりました。
4K対応パソコンに買い換えてカクツキ解消
しばらくは「暫定的対処方法」の暫定対処で凌いでいましたが、せっかくの4Kモニターの性能を発揮できておらず、毎回暫定対処するのにも限界を感じてきていました。
なので、思い切って4K対応パソコン「ドスパラのゲーミングPC「ガレリア」」を購入しました!
購入したパソコンスペックは以下のとおりです。
OS | Windows 10 Home Premium 64ビット |
---|---|
メモリ | 32GB |
CPU | Intel Corei9-7920X 2.90GHz(24CPU) |
グラボ | GeForce GTX 1080 Ti(SLI) |
ゲームの動作のかくつきはなくなり、すごく快適にプレイできています。
なぜグラボのスペックが関係するのか
グラボはパソコンのグラフィック処理を司る部位です。
ゲーム画面の画質に直に影響する部分で、ここがしょぼいとゲームにかなり響いてきます。
今までのモニターはフルハイビジョンなので、解像度は1920×1080ドット。
この解像度はGeForce GTX 760でも余裕で処理できていました。
しかし、今回のモニターは4Kなので、3840×2160ドット。
これはフルハイビジョン4枚分の解像度です。
つまり、フルハイビジョンの画像処理の4倍のスペックが要求されるわけです。
これにGeForce GTX 760はついていけないのです。
GeForce GTX 1080であれば4Kモニターでも余裕で処理できると思われます。
自分のグラボの調べ方
Windows10の場合
画面左下のWindowsマーク(四つの四角のマーク)の上で右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択すると、「ファイル名を指定して実行」の画面が表示されます。
この画面に「dxdiag」(いずれも半角)と入力してOKボタンを押します。
すると「DirectX 診断ツール」という画面が開くので、この画面の「ディスプレイタブ」をクリックします。
表示された画面の左上、デバイスと書かれた枠の中の「名前」の部分がグラボ(グラフィックボード)の名前です。
Windows7の場合
[スタートメニュー]を押すと「プログラムとファイルの検索」のバーが表示されます。
この検索バーに「dxdiag」(いずれも半角)と入力し、候補に現れる「dxdiag.exe」を選択します。
するとWindows10同様「DirectX 診断ツール」という画面が開くので、この画面の「ディスプレイタブ」をクリックします。
表示された画面の左上、デバイスと書かれた枠の中の「名前」の部分がグラボ(グラフィックボード)の名前です。
暫定的対処方法
パソコンを4K対応のものに買い替えたいが…パソコンは高級ですし、そう簡単にはいきません。
その場合、以下の暫定的対処が有効です。
ゲーム画面を小さくする
画面を小さくすると画像処理の負荷が軽減されるのでカクつきを防止できます。
ただ、画面が非常に小さくなるので見づらいです。
特にFF14は文字が小さくて読みづらくなりました。(ゲーム内設定である程度は対応できますが…)
モニターの解像度を下げる
Windows7なら
「コントロールパネル」→「ディスプレイ」→「解像度の調整」
で解像度を下げられます。
「3840×2160」から「1920×1080」に変更すれば、元のモニターと同じ解像度になります。
ただし、前より画質は下がります。
同じ「1920×1080」のフルハイビジョンでも、ちょっとぼやけたりします。
最後に
今回は、『私が4Kモニターを買って失敗したなと思ったこと』をご紹介しました。
画面が大きくなるから4Kでいいや!
と安易な考えでモニターを買い替えるのは危険です。
モニターのサイズはパソコンのスペックにも関係してきますので、きちんと下調べしてから買い換えましょう。