こんにちは、コン(@pippi_kon)です。
この記事は、主にプログラミング言語「Swift」の初心者向けに、iPhoneアプリを作るための情報を記載しています。
今回は、プログラムデバッグの基本である「print文」についてご紹介します。
print文とは
print文とは、プログラムに情報をしゃべらせる機能(構文)のことです。
print文を使えば様々な情報を表示できます。
Swiftのprint文は、主にプログラムのデバッグ時に活躍します。
◆エラー箇所を特定したい
→「ここまで動いたよ」としゃべらすことで問題箇所を絞り込める。
◆演算結果がおかしい
→変数の中身を表示させることで演算過程を確認できる。
print文内容の表示場所
print文でしゃべらせた内容は、Xcodeの「Debug area」内にある「Console」に表示されます。
Console画面が表示されてない場合は「Debug area」と「Console」の画面表示を有効にしてください。(アイコンを青くする)
書式
print文の書式をご紹介します。
print(しゃべらせたい内容)
「しゃべらせたい内容」にはプログラムで表示させたい情報を指定します。
- 「処理A完了」のような文字列
- 「1+2」のような数値・演算式
- 定数や変数の内容
使い方
ここでは以下の3パターンの使い方についてご紹介します。
(1)文字列を表示する
(2)数値を表示する
(3)定数や変数の内容を表示する
なお、いずれのパターンもSingle View Appプロジェクトを作成した直後の状態を前提としています。
(1)文字列を表示する
print文で文字列を表示するときは文字列をダブルクォーテーション(”)で囲んで指定します。
サンプルプログラム
プログラマーの方にはおなじみの「Hello World」を表示するには、以下のプログラムを「viewDidLoad」の末尾に追記します。
print("Hello World")
実行結果
このようにConsoleに「Hello World」と表示されます。
全プログラムコード
import UIKit class ViewController: UIViewController { override func viewDidLoad() { super.viewDidLoad() // Do any additional setup after loading the view, typically from a nib. print("Hello World") } override func didReceiveMemoryWarning() { super.didReceiveMemoryWarning() // Dispose of any resources that can be recreated. } }
(2)数値を表示する
print文で数値を表示するときは全て半角英数字で指定します。
数値なのになぜ“英”数字? と思った方、するどい!
printには「10」のような数字の他に「1+2+3」のような計算式も指定できるのです。
サンプルプログラム
print(10) print(1 + 2 + 3)
実行結果
このようにConsoleに表示されます。
全プログラムコード
import UIKit class ViewController: UIViewController { override func viewDidLoad() { super.viewDidLoad() // Do any additional setup after loading the view, typically from a nib. print(10) print(1 + 2 + 3) } override func didReceiveMemoryWarning() { super.didReceiveMemoryWarning() // Dispose of any resources that can be recreated. } }
(3)定数や変数を表示する
print文で定数や変数の内容を表示するときは定数・変数名をそのまま指定します。
サンプルプログラム
let name = "pippi" let age = 17 print(name) print(age)
実行結果
このようにConsoleに表示されます。
全プログラムコード
import UIKit class ViewController: UIViewController { override func viewDidLoad() { super.viewDidLoad() // Do any additional setup after loading the view, typically from a nib. let name = "pippi" let age = 17 print(name) print(age) } override func didReceiveMemoryWarning() { super.didReceiveMemoryWarning() // Dispose of any resources that can be recreated. } }
最後に
今回は、プログラムデバッグの基本である「print文」についてご紹介しました。
print文は、iPhoneアプリ開発では直接的には使われませんが、アプリのデバッグ時には非常に重宝する機能です。
使い方は全然難しくないので、今のうちにきっちりマスターしておきましょう!